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メンタルヘルス

「もう疲れた…」と感じたら。心が壊れる前に知っておきたい、自己防衛のメカニズムと対処法

はじめに

あなたは、こんな経験はありませんか?

  • 人の視線が気になって仕方がない
  • 陰で話されていると、自分の悪口を言われているように感じる
  • ちょっとした注意にひどく落ち込んでしまう
  • 周りの空気に耐えられなくなり、一人になりたいと強く願う

もしこれらの経験に当てはまるなら、あなたはこれまでの人生で、 否定的な経験を多く積み重ねてきた のかもしれません。

幼少期からの否定体験は、自己肯定感を著しく低下させます。

例えば、親から厳しく叱責されたり、友達から無視されたり、先生から能力を否定されたり…。

こうした経験は、心の奥底に「自分はダメな人間だ」「自分は愛される価値がない」といった 強い思い込み を植え付けてしまいます。

そして、この思い込みこそが、生きづらさの原因となっているのです。

否定されてきた人の特徴

否定的な経験を多くしてきた人は、 周囲の情報をネガティブに解釈する傾向 があります。

例えば、誰かが咳をしただけで「自分の悪口を言っているのでは?」と感じたり、視線を向けられただけで「何か気に障ることをしたのだろうか?」と不安になったりします。

これは、 過去の否定体験から生まれた自己防衛本能 とも言えます。

「また傷つけられたくない」「否定されたくない」という強い思いから、周囲の言動を常に警戒し、自分を守るためにネガティブな解釈をしてしまうのです。

心が壊れてしまう前に…

否定的な思い込みにとらわれていると、 些細なことで心が大きく揺さぶられてしまいます。

例えば、上司から仕事のミスを指摘されただけで「自分は無能だ」と絶望し、周りの空気に耐えられなくなり、一人になれる場所に駆け込んでしまう…。

これは、 心が限界を超えないようにするための、最後の防衛手段 なのです。

常に恐怖と戦い、心が張り詰めている状態では、いつかは心が壊れてしまうかもしれません。

そうなる前に、 自分自身の心の声に耳を傾け、「大丈夫だよ」「あなたは悪くない」と優しく語りかけてあげることが大切 です。

どうすれば生きやすくなるのか?

否定的な思い込みから解放され、生きやすくなるためには、以下の3つのステップが有効です。

  1. 自分の心の声に気づく
    • 日記をつけたり、瞑想したりすることで、自分の感情や思考を客観的に見つめてみましょう。
    • どんな時に不安や恐怖を感じるか、どんな思い込みを持っているのかを把握することが重要です。
  2. ネガティブな思い込みに反論する
    • 「自分はダメな人間だ」と感じた時に、「本当にそうだろうか?」「自分はどんな良いところがあるだろうか?」と自問自答してみましょう。
    • 過去の成功体験や、周りの人からもらった褒め言葉を思い出すことも効果的です。
  3. 自分を大切にする
    • 自分の好きなことをしたり、リラックスできる時間を過ごしたりして、心身を休ませましょう。
    • 自分を肯定し、愛することが、自己肯定感を高める第一歩です。

生きづらさを感じているのは、決してあなたのせいではありません。

過去の否定体験によって、心の傷を負ってしまっただけなのです。

その傷を癒し、自分自身を愛せるようになることで、きっとあなたは生きやすくなることができます。

あなたは一人ではありません。

この記事が、生きづらさを抱えている人の心に少しでも届き、そして、その人たちが生きやすくなるための一助となれば幸いです。

ABOUT ME
ヒロユキ
【生きづらい毎日が少しづつ楽になる情報発信をしています】看護師18年目|2歳と4歳の育児中|HSS型HSP|自分に自信がもてない繊細な人に寄り添いたい|活動理念は「信頼できる相談相手」です。 https://lit.link/hiroyukiHSP