「些細なことで傷つきやすい」「人の感情に振り回されやすい」「刺激に敏感で疲れやすい…」
そんな悩みを抱えているあなたは、 HSP(Highly Sensitive Person:ハイリー・センシティブ・パーソン) かもしれません。
HSPとは、 生まれつき感覚処理感受性が高い人 のことを指します。人口の約15~20%が当てはまると言われており、 決して特別なものではありません。
今回は、HSPのセルフチェックリストと評価方法、そしてHSP気質との付き合い方について詳しく解説していきます。
HSPセルフチェックリスト
HSPかどうかを判断する 絶対的な診断基準はありません 。しかし、 HSPの概念を提唱したアメリカの心理学者エレイン・アーロン博士 が作成したセルフチェックリストは、 自分がHSP気質を持っているかどうかの目安 となります。
以下の21個の質問を読み、 「はい」と感じる項目が多いほど、HSPの可能性が高い と言えます。
- 周りの人の気分に左右されやすいと感じる
- 映画やドラマに深く感情移入してしまう
- カフェインなどの刺激に敏感である
- 強い光や音、匂いなどが苦手
- 他人の怒りや悲しみを感じ取ってしまう
- 周りの人が不快に感じていることにすぐに気付く
- 芸術や音楽に深く感動する
- 細かいことに気がつきやすい
- 一度にたくさんのことをするのを苦手とする
- 人混みや騒がしい場所が苦手
- 空腹になると集中力がなくなる
- 生活リズムが崩れると体調を崩しやすい
- 周りの人に気を遣いすぎて疲れてしまう
- 競争心や向上心があまり強くない
- 自分への期待が高すぎると感じる
- 失敗した時、なかなか立ち直れない
- ホラー映画や暴力的なシーンが苦手
- 自然や動物と触れ合うと心が安らぐ
- 他の人から「繊細すぎる」「気にしすぎ」と言われる
- 自分だけの時間を大切にする
- 物事を深く考える傾向がある
HSPセルフチェックリストの評価方法
上記の質問リストで 「はい」と答えた項目がいくつあったか を数えてみましょう。
- 14項目以上: HSPの可能性が高い
- 8~13項目: HSPの傾向がある
- 7項目以下: HSPの傾向は低い
あくまで目安なので、 チェック項目数が少なくてもHSPの可能性はあります。
セルフチェックの結果… どうすればいい?
「自分はHSPかもしれない」と感じた方は、 まずはその事実を受け入れることが大切です。
そして、 HSPは病気ではなく、生まれ持った気質の一つ であることを理解しましょう。
HSPには、 共感能力の高さ や 感受性の豊かさ 、 物事を深く考える力 など、 多くの素晴らしい強み があります。
一方で、 刺激に敏感で疲れやすい 、 周りの環境に影響を受けやすい などの 生きづらさ を感じることもあるかもしれません。
大切なのは、 自分自身の特性を理解し、その上で無理せず自分らしく生きる ことです。
HSP気質との付き合い方
HSP気質を活かし、より快適に過ごすためのヒントをいくつかご紹介します。
- 自分のトリセツ(取扱説明書)を作る: どんな時に疲れやすいのか、どんな時に心地よさを感じるのかなど、自分自身をよく観察し、記録してみましょう。
- 刺激をコントロールする: 人混みが苦手であれば、混雑する時間帯を避ける、騒音が苦手であればノイズキャンセリングイヤホンを活用するなど、自分に合った方法で刺激を調整しましょう。
- 休息を十分にとる: HSPの人は刺激に敏感なため、こまめな休憩が必要です。自分だけのリラックスできる時間や空間を確保しましょう。
- 無理に周りに合わせようとしない: 周りの人と違うことに戸惑うこともあるかもしれませんが、無理に合わせようとせず、自分らしくいることを大切にしてください。
- HSPの理解者を増やす: HSPについて周囲に伝えることで、理解やサポートを得やすくなることもあります。
HSPは 個性の一つ です。 自分の繊細さを大切にし、あなたらしく輝く毎日を送ってくださいね。