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優しすぎて辛いあなたへ。共感力が高い人が自分を責めずに楽に生きる方法


はじめに

「あれ、私ってまた気にしすぎ…?」

あなたは、こんな風に思った経験はありませんか?

例えば、職場で誰かがミスをしてしまった時。
「私がサポートしてあげればよかった…」
「私がもっと早く気づいていれば…」

自分に非がなくても、必要以上に責任を感じてしまい、不安な気持ちに襲われる。
共感力が高い人ほど、そんな経験が多いのではないでしょうか?

今回は、共感力が高い人が自分を責めやすい心理について、具体的な例を交えながら解説していきます。
そして、自分を責めるのではなく、その優しさを大切にしたまま、楽になるための解決策もお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

なぜ自分を責める? その心理とは

共感力が高い人は、相手の気持ちを敏感に感じ取ることができます。
相手の喜びは自分のことのように嬉しく、悲しみは自分のことのように苦しいと感じる、まさに心の鏡のような存在です。

しかし、この共感力の高さゆえに、自分を責めてしまうことがあります。

例えば、友人が仕事で大きな失敗をして落ち込んでいるとします。
あなたは、友人の気持ちを自分のことのように感じ、深く共感します。
そして、「私が何かしてあげられたら…」と、自分にできることを探そうとします。

これは、相手を思いやる、とても素敵な気持ちからくるものです。
しかし、行き過ぎてしまうと、自分を苦しめる原因になってしまうのです。

あなたは大丈夫? 共感力が高い人が陥りやすい思考パターン

共感力が高い人が陥りやすい思考パターンを、具体的な例を挙げながら見ていきましょう。

【例1】職場の同僚が、クライアントとの契約を逃してしまった…

「私が事前にクライアント情報をもっと詳しく伝えていれば…」
「私が同僚のサポートにもっと時間を割いていれば…」

自分にできることがあったかもしれない、と自分を責めてしまう。

【例2】親しい友人が、恋人との別れ話を切り出した…

「私の励ましが足りなかったのかも…」
「もっと早く話を聞いてあげればよかった…」

友人の辛さを自分のせいだと感じてしまう。

【例3】電車内で、見知らぬ親子が言い争っている…

「私が間に入って仲裁すればよかったのかも…」
「あの時、声をかければよかった…」

自分にできることがあったのではないかと、自問自答してしまう。

これらの例のように、共感力が高い人は、「相手の感情 = 自分の責任」と考えてしまいがちです。
そして、「何もできない自分」に罪悪感を抱いてしまうのです。

優しいあなただから苦しい。その負のループから抜け出すために

共感力が高いあなたは、周りの人の痛みや苦しみを自分のことのように感じ取れる、とても優しい心の持ち主です。
しかし、その優しさゆえに、自分を責めてしまうことがあります。

「あの時、こうしていれば…」
「私がもっと何かできたのでは…」

こんな風に自分を責め続けていませんか?

自分を責めることで、あなたの心はどんどん疲弊していきます。
そして、周りの人に優しくすることさえも、怖くなってしまうかもしれません。

あなたは悪くないのです。
自分を責める必要はありません。

優しさを大切に、楽になるために

「人を想う気持ち」はとても素晴らしいものです。
しかし、相手の感情まで背負い込む必要はありません。

あなたのその優しさだけで、周りの人は十分に救われています。

自分を責めるのではなく、「寄り添う」ことを意識してみましょう。

具体的な解決策

  1. 「私は私」と線引きをする
    相手の感情に共感する一方で、「それは相手の課題であり、私の責任ではない」と線引きをすることが大切です。
    線引きをすることで、あなたは自分自身の感情と向き合い、冷静さを保つことができます。
    例えば、友人が仕事で失敗した時に、「大変だったね、何か私にできることはある?」と寄り添いつつも、「友人が今回の失敗から何を学び、どう成長するかは、 ultimately 友人に委ねられている」と考えるように意識してみましょう。
  2. 「できること」と「できないこと」を区別する
    相手に寄り添うことはできても、相手の感情をコントロールすることはできません。
    「できること」に集中し、「できないこと」は手放しましょう。
    例えば、友人が落ち込んでいる時に、話を聞いてあげることはできますが、友人の気持ちを無理に明るくすることはできません。
    「話を聞く」「励ましの言葉を伝える」「気分転換に誘ってみる」など、自分にできることに意識を向けましょう。
  3. 自分を労わる時間を作る
    共感することで、あなた自身の心も疲弊してしまいます。
    自分の好きなことをしたり、ゆっくり休んだり、自分を労わる時間を大切にしましょう。
    十分な休息やリフレッシュは、あなたの心を癒し、優しさを保つための源になります。
    「今日はゆっくり休もう」「美味しいものを食べに行こう」など、自分へのご褒美時間を積極的に作りましょう。
  4. 「自己肯定感」を高める
    あなたは、あなたのままで十分価値があります。
    自分を認め、愛することで、心の余裕が生まれ、周りの人にも優しくすることができます。
    自分を大切にすることは、決してわがままではありません。
    日々の生活の中で、小さな成功体験を積み重ねたり、自分の良いところを認めたりする時間を持ちましょう。

共感力が高いことは、あなたの素晴らしい個性です。
その優しさを大切にしたまま、楽に、そして自分らしく生きていきましょう。

この記事が、共感力が高くて自分を責めやすいと感じている方の、少しでもお役に立てれば幸いです。

ABOUT ME
ヒロユキ
【生きづらい毎日が少しづつ楽になる情報発信をしています】看護師18年目|2歳と4歳の育児中|HSS型HSP|自分に自信がもてない繊細な人に寄り添いたい|活動理念は「信頼できる相談相手」です。 https://lit.link/hiroyukiHSP