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HSP

【HSP診断】専門家が必要な理由とは?自己診断との違い、流れを解説

はじめに

「些細なことに傷つきやすい」「人の感情に振り回されやすい」「悲惨なニュースを見るのが苦痛」…

このような特徴に当てはまるあなたは、もしかしたら「HSP(Highly Sensitive Person:ハイリー・センシティブ・パーソン)」かもしれません。HSPとは、生まれつき 刺激に敏感で、深く処理する気質 のことです。

近年、繊細な気質の重要性が注目され、HSPは広く知られるようになりました。しかし、HSPに関する情報があふれる一方で、 「自分は本当にHSPなのだろうか?」 と疑問を抱く方も少なくないのではないでしょうか?

インターネット上には、HSPチェックリストなどの自己診断ツールも存在します。手軽に試せる一方で、 自己診断だけでは正確な判断が難しい のが現状です。

そこでおすすめしたいのが、 専門家によるHSPの診断 です。

なぜ専門家の診断が必要なの?自己診断との違いとは

HSPは病気ではありません。しかし、 うつ病や不安障害などの精神疾患と症状が似ている ことがあります。自己判断で「HSPだから」と片付けてしまうと、適切な治療の機会を逃してしまう可能性も。

専門家による診断では、心理検査や面談を通して、 あなたの特性や状態を多角的に分析 。HSPかどうかだけでなく、 他の精神疾患の可能性も併せて検討 してくれるため、より正確で客観的な判断が可能になります。

また、専門家からは、 HSPの特性に合わせた具体的な対処法やアドバイス をもらうこともできます。自己流で悩みを抱え続けるのではなく、専門家の力を借りることで、より生きやすくなるためのヒントを得られるでしょう。

専門家によるHSP診断:心理学的アプローチとは?

専門家によるHSP診断では、主に 心理学的アプローチ が用いられます。これは、あなたの 行動パターン、思考パターン、感情の傾向 などを分析し、HSPの特徴と照らし合わせていく方法です。

具体的には、以下のような方法が挙げられます。

  • 面談: あなたの性格や気質、日常生活での困りごとなどを詳しくヒアリングします。
  • 心理検査: 質問紙への回答を通して、客観的にあなたの心理状態を測定します。HSP診断に用いられる主な心理検査には、 Highly Sensitive Person Scale(HSPスケール)Temperament and Character Inventory(TCI) などがあります。
  • 観察: 面談中の表情や態度、行動などを観察し、あなたの心理状態を分析します。

これらの方法を組み合わせることで、より多角的で精度の高い診断が可能になります。

HSPを疑ったら… 専門家への相談・診断の流れ

「専門家への相談・診断を受けてみたいけれど、何から始めればいいか分からない…」という方のために、具体的な流れをご紹介します。

  1. 医療機関の選択: 精神科、心療内科、カウンセリングルームなど、HSPに精通した専門家がいる医療機関を選びましょう。インターネットで検索したり、地域の相談窓口に問い合わせたりするのも有効です。
  2. 予約: 電話やインターネットで予約を行います。初診の場合は、問診票への記入が必要となる場合もあります。
  3. 問診: 現在の症状や悩み、相談に至った経緯などを詳しく説明します。
  4. 検査・診断: 心理検査や面談などを実施し、HSPかどうかの診断を行います。
  5. 診断結果の説明: 診断結果に基づき、あなたの状態や特性について説明を受けます。
  6. 今後の対応: 必要に応じて、カウンセリングや認知行動療法などの治療、服薬指導などが行われます。

HSPは、 早めの対応で生きづらさを軽減できる 可能性があります。もし、HSPかもしれないと悩んでいるのであれば、一人で抱え込まず、ぜひ専門家に相談してみてください。

ABOUT ME
ヒロユキ
【生きづらい毎日が少しづつ楽になる情報発信をしています】看護師18年目|2歳と4歳の育児中|HSS型HSP|自分に自信がもてない繊細な人に寄り添いたい|活動理念は「信頼できる相談相手」です。 https://lit.link/hiroyukiHSP