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メンタルヘルス

メンタルが疲れやすいあなたへ。「自他の感情の混同」していませんか?

この記事はメンタルが疲れやすい人が対象です

「最近、なんだか気持ちが疲れやすい…」

そう感じている方は、もしかしたら自他の感情を混同しやすいのかもしれません。

たとえば、

  • 人の言葉に過剰に反応してしまう
  • 何も言われていないのに、ネガティブな妄想をしてしまう
  • 周囲の雰囲気に敏感で、すぐに疲れてしまう

このような経験はありませんか?

実は、これらの行動は「自分の感情」と「他者の感情」の境界線が曖昧になっているサインかもしれません。

なぜ自他の感情を混同すると疲れるのか?

私たちは、日々たくさんの人と関わりながら生きています。

その中で、相手の気持ちに寄り添うことは大切です。しかし、 「相手の気持ち」と「自分の気持ち」をきちんと区別できていないと、どうなるでしょうか?

例えば、友人が仕事で失敗したとします。

友人は落ち込んでいますが、あなたは「自分が失敗したように感じて」、必要以上に責任を感じてしまうかもしれません。

これは、友人の「悲しみ」という感情を、まるで自分のもののように感じてしまっているからです。

このように、 他者の感情を自分のものとして受け取ってしまうと、自分自身の感情処理能力を超えた負担がかかり、心は疲弊してしまいます。

「相手の気持ちを考えなさい」には落とし穴がある?!

子供の頃、「相手の気持ちを考えなさい」と教わった人は多いでしょう。

もちろん、他者の気持ちに共感することは、円滑な人間関係を築く上で非常に重要です。

しかし、 「相手の気持ちを考えなさい」には、大きな落とし穴がある ことを忘れてはいけません。

それは「自分の心が許容できる範囲のみ」 という大前提があるということです。

どんなに共感能力が高い人でも、すべての人の感情を完全に理解し、受け入れることは不可能です。

自分の心のキャパシティを超えて、他者の感情に飲み込まれてしまうと、メンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性があります。

自他の感情を区別するための3つのステップ

では、どのようにすれば自他の感情を区別し、心の安定を保てるのでしょうか?

具体的な方法を3つのステップでご紹介します。

ステップ1:自分の感情に気づく

まずは、 「今、自分はどんな感情を感じているのか?」 を意識的に観察してみましょう。

喜怒哀楽、どんな些細な感情でも構いません。

自分の感情に気づくことで、他者の感情との境界線が見えてきます。

ステップ2:感情に名前をつける

自分の感情に気づいたら、 「これは〇〇という感情だ」 と言葉で表現してみましょう。

例えば、「不安」「イライラ」「悲しい」など、具体的な言葉で表現することで、感情を客観的に捉えやすくなります。

ステップ3:感情の原因を探る

感情に名前をつけたら、 「なぜこの感情を感じているのか?」 その原因を探ってみましょう。

例えば、「プレゼンテーションがうまくいくか不安だ」 「朝の電車が遅延してイライラする」など、具体的な原因を特定することで感情の整理ができます。

これらのステップを踏むことで、 自分の感情と向き合い、コントロールする力 を身につけることができます。

そして、他者の感情に振り回されることなく、健全な人間関係を築くことができるでしょう。

まとめ|心の健康のために、境界線を意識しよう

「メンタルが疲れやすい」「人の言葉に過剰に反応してしまう」と感じている方は、 「自他の感情の混同」 をしていないか、振り返ってみましょう。

「相手の気持ちを考えなさい」という言葉は、 「自分の心が許容できる範囲のみ」 という大前提を忘れないようにすることが大切です。

自分の感情に意識を向け、他者との適切な境界線を引くことで、心の安定を守り、より穏やかな日々を送ることができるはずです。

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ヒロユキ
【生きづらい毎日が少しづつ楽になる情報発信をしています】看護師18年目|2歳と4歳の育児中|HSS型HSP|自分に自信がもてない繊細な人に寄り添いたい|活動理念は「信頼できる相談相手」です。 https://lit.link/hiroyukiHSP