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メンタルヘルス

幼少期の否定が大人になっても影響する?「相手の許容範囲を探る」心理とその克服方法

あなたは、周りの人の顔色を伺ってばかりいませんか?

例えば、

  • 会話の中で、自分の意見を言う前に「これは相手にとって不快ではないか?」と悩んでしまう。
  • LINEを送る前に、何度も内容を推敲して、相手にどう思われるか不安になる。
  • 頼みごとをする時、断られることを恐れて、なかなか切り出せない。

もし当てはまるものがあれば、あなたは幼少期の経験から「相手の許容範囲を探る」クセが身についてしまっているかもしれません。

幼少期に否定的な言葉を浴びせられて育った人は、「どこまでが親の許容範囲なのか」「何なら叱られないか」を常に探りながら生活するようになります。

これは、子どもにとって親の愛情は生きる上で不可欠であり、親の機嫌を損ねるとその愛情を失ってしまうかもしれないという恐怖心が根底にあるからです。

そして悲しいことに、このクセは大人になっても残り続け、「親の許容範囲」が「相手の許容範囲」に置き換わってしまうのです。

相手の許容範囲を探る行動に潜む問題点

常に相手の顔色を伺い、許容範囲を探る行動は、以下のような問題を引き起こします。

  1. 人間関係の構築が難しくなる

自分の意見や感情を正直に表現できないため、相手に本当の自分を理解してもらえず、深い信頼関係を築くことが難しくなります。

  1. ストレスが溜まりやすい

常に緊張状態にあり、自分の欲求を抑え込むため、心身に大きなストレスがかかります。

  1. 自己肯定感が低くなる

自分の意見や行動を否定され続けてきた経験から、「自分はダメな人間だ」という思い込みが強くなり、自信を失ってしまいます。

  1. 自分らしさを見失う

過去に抑えてきたものがあまりに多い場合、「自分が本当にしたいこと」「自分がどう生きたいのか」さえ分からなくなってしまいます。

どうすればこの負のループから抜け出せるのか?

「相手の許容範囲を探る」クセから抜け出し、自分らしく生きるためには、以下のステップを意識的に実践していくことが重要です。

  1. 自分の感情に気づく

まずは、自分の感情を無視せずに、しっかりと受け止めることから始めましょう。

「今、私はどんな気持ちを感じているのか?」と自問自答し、怒り、悲しみ、喜びなど、様々な感情に名前をつける練習をしてみてください。

  1. 自分の意見を表明する練習をする

最初は小さなことからで構いません。

例えば、ランチのメニューを選ぶ際に、自分の食べたいものを伝える、友人との会話で自分の考えを率直に話すなど、少しずつ自分の意見を表明する機会を増やしていきましょう。

  1. アサーションを学ぶ

アサーションとは、自分の意見や気持ちを相手に伝えるコミュニケーションスキルです。

「私はこう思う」「私はこうしたい」と、自分の気持ちを率直に伝えつつ、相手の意見も尊重する姿勢を学ぶことで、より良好な人間関係を築くことができます。

  1. 自分を大切にする

あなたは、あなたのままで価値のある存在です。

過去の否定的な経験にとらわれず、「私は私でいいんだ」と自分を認め、愛せるように、自分自身と向き合う時間を大切にしましょう。

  1. 専門家のサポートを受ける

一人で抱え込み辛い場合は、カウンセラーや心理療法士などの専門家に相談することも有効です。

専門家のサポートを受けることで、過去のトラウマを克服し、自分らしい生き方を見つけ出すことができるでしょう。

まとめ|自分らしい人生を歩むために

幼少期の否定的な経験は、大人になっても私たちの人生に大きな影響を与えます。

しかし、過去の経験に縛られ続ける必要はありません。

「相手の許容範囲を探る」クセから抜け出し、自分の感情を認め、自分の意見を表明することで、あなたは自分らしく、より豊かな人生を歩むことができるのです。

勇気を出して、一歩踏み出してみませんか?

この記事が、自分らしく生きるヒントになれば幸いです。

ABOUT ME
ヒロユキ
【生きづらい毎日が少しづつ楽になる情報発信をしています】看護師18年目|2歳と4歳の育児中|HSS型HSP|自分に自信がもてない繊細な人に寄り添いたい|活動理念は「信頼できる相談相手」です。 https://lit.link/hiroyukiHSP