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メンタルヘルス

心が弱って言葉にできない…気持ちを伝えられない苦しさと対処法

はじめに

最近、SNSでこんな言葉を見かけました。「心が弱ってる人は表現するのが苦手。『思ってる事は伝えて』と言われても感情を言語化できず、戸惑ってると『何を考えてるか分からない』と見捨てられ、言ったら言ったで『誰でもそうだ』と理解されず、何をしても用意された言葉が待っていて余計に心を閉ざす。自分でもどうすればいいか分からないよね」

まさに、その通りだと思いました。心が弱っている時、自分の気持ちを言葉にするのは本当に難しいですよね。この記事では、なぜ心が弱っていると表現が難しくなるのか、そして少しでも楽になる方法を探っていきたいと思います。

なぜ、心が弱っていると表現が難しいのか?

想像してみてください。あなたは今、深い悲しみや不安の中にいます。頭の中はモヤモヤとした霧がかかったようで、思考がまとまりません。そんな状態で、「どうしたの?話してみて」と言われても、どこから話せばいいのか、何を感じているのかさえ、うまく説明できないのではないでしょうか。

心が弱っている時は、まるで深い海の底にいるような状態です。息苦しくて、周りが見えなくて、声も出せない。そんな状況で、冷静に自分の感情を分析し、的確な言葉で表現するのは、とても困難なことです。

さらに、過去の辛い経験やトラウマが、気持ちを表現するのを阻んでいる場合もあります。「話してもどうせ理解されない」「また傷つけられるだけ」という恐怖心が、言葉の出口を塞いでしまうのです。

「誰でもそうだ」の一言で片付けないでほしい

勇気を出して気持ちを伝えたのに、「誰でもそうだ」「そんなこと気にしなくていいよ」と軽く流されてしまった経験はありませんか? 確かに、誰しも悩みや不安を抱えているものです。しかし、その一言で片付けられてしまうと、まるで自分の気持ちが否定されたように感じて、さらに傷ついてしまいます。

「誰でもそうだ」という言葉は、一見、相手を励まそうとしているように聞こえます。しかし、実際には、相手の気持ちを理解しようとする努力を放棄しているとも言えます。

じゃあ、どうすればいいの?

では、心が弱っている時、どのように気持ちを伝えればいいのでしょうか? 残念ながら、魔法のような解決策はありません。しかし、少しでも楽になる方法をいくつかご紹介します。

  • **信頼できる人に話す:**すべてを話す必要はありません。話せる範囲で、自分の気持ちを打ち明けてみましょう。信頼できる人に話を聞いてもらうだけで、心が少し軽くなるかもしれません。
  • **書くことで整理する:**言葉でうまく表現できない場合は、紙に書き出してみましょう。頭の中のもやもやが整理され、自分の気持ちが見えてくるかもしれません。日記やブログ、メモ帳など、どんな形でも構いません。
  • **無理に話さない:**話したくない時は、無理に話す必要はありません。自分のペースで、ゆっくりと気持ちを整理していきましょう。
  • **専門家の力を借りる:**どうしても辛い場合は、カウンセラーや精神科医などの専門家に相談するのも一つの方法です。

大切なのは、自分の気持ちに寄り添うこと

心が弱っている時、最も大切なのは、自分の気持ちに寄り添うことです。「こんなことで悩んでいてはいけない」「もっと強くならなければ」と自分を責めるのではなく、「今は辛いんだね」「ゆっくり休んでいいんだよ」と優しく語りかけてあげてください。

そして、周りの人は、どうか「気持ちを伝えて」と一方的に求めるのではなく、相手のペースに合わせて、じっくりと耳を傾けてあげてください。あなたの温かい言葉が、誰かの心を救うかもしれません。

この記事が、少しでも心の負担を軽くするお手伝いができれば幸いです。あなたは一人ではありません。辛い時は、どうか周りの人に頼ってください。そして、あなた自身も、周りの人の心に寄り添える存在になれるよう、一緒に頑張っていきましょう。

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ヒロユキ
【生きづらい毎日が少しづつ楽になる情報発信をしています】看護師18年目|2歳と4歳の育児中|HSS型HSP|自分に自信がもてない繊細な人に寄り添いたい|活動理念は「信頼できる相談相手」です。 https://lit.link/hiroyukiHSP