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メンタルヘルス

心の傷と緊張:それは、あなたが懸命に生きてきた証

はじめに

あなたは、人から声をかけられただけでドキッとしたり、些細なことで不安になったりすることはありませんか? もしかするとそれは、過去のつらい経験、つまり心の傷が原因かもしれません。心に傷を抱えた人は、緊張しやすい傾向があります。まるで、常にアンテナを張り巡らせて、危険を察知しようとしているかのようです。

なぜ、心の傷があると緊張しやすいのでしょうか?

過去のトラウマ体験は、私たちの心に深い傷跡を残します。そして、その傷は、私たちが思っている以上に、日々の生活に影響を与えているのです。

例えば、職場で上司から「この資料、ちょっと修正お願いできるかな?」と言われたとします。普通なら、単なる仕事の依頼として受け取れる言葉です。しかし、心に傷を抱えている人は、これを「私の仕事はダメだと言われているんだ…」と否定的に捉えてしまうことがあります。

これは、過去の経験から「注意される=否定される」という図式が心の奥深くに刻み込まれているからです。 同様に、「最近どう?」という何気ない質問も、「何か隠し事をしているんじゃないか?」と疑われているように感じたり、「これやっておいて」という要望を「絶対にやらなければいけない命令」と感じて強いプレッシャーを感じたりすることもあります。

心の傷は、まるで過敏なセンサー

心に傷を抱えている人は、常に周りの目を気にし、自分が傷つけられるかもしれないという恐怖心と戦っています。まるで、過敏なセンサーが常に作動しているような状態です。そのため、些細な刺激にも反応してしまい、常に緊張状態が続いてしまいます。

このような状態が続くと、心身ともに疲弊し、慢性的な疲労感に悩まされることになります。 まるで、ずっと重い鎧を着ているかのように、常に緊張し、心も体も休まる暇がありません。

でも、それはあなたが懸命に生きてきた証

しかし、ここで重要なのは、このような緊張しやすい状態は、決してあなたが弱いからでも、おかしいからでもないということです。それは、あなたが過去に辛い経験をし、その傷から自分を守ろうとしてきた結果なのです。

つまり、緊張しやすいのは、あなたがこれまで懸命に生きてきた証であり、自分を守るための自然な防御反応なのです。 まるで、怪我をした時に体が自然に痛みを感じて、それ以上傷つかないように守ってくれるのと同じように、心もまた、過去の傷から自分を守るために、緊張という反応を示しているのです。

これからどうすればいいのか?

まず、一番大切なのは、 「自分が緊張しやすいのは、決して悪いことではない」 と理解することです。そして、自分の心の傷と向き合い、ゆっくりと癒していくことが必要です。

もちろん、一人で抱え込むのは辛いでしょう。信頼できる人に話を聞いてもらったり、専門家の助けを借りることも大切です。

心の傷は、簡単に消えるものではありません。しかし、適切なケアと時間をかけることで、少しずつ癒していくことができます。そして、いつか、緊張から解放され、穏やかな気持ちで日々を過ごせる日がきっと来るはずです。

ヒロユキ

あなたは、決して一人ではありません。 そして、あなたがこれまで懸命に生きてきたことは、本当に素晴らしいことです。

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ヒロユキ
【生きづらい毎日が少しづつ楽になる情報発信をしています】看護師18年目|2歳と4歳の育児中|HSS型HSP|自分に自信がもてない繊細な人に寄り添いたい|活動理念は「信頼できる相談相手」です。 https://lit.link/hiroyukiHSP