心のケアナースブログ
いつもあなたの傍に:HSP看護師のメンタルサポート
自己肯定感

時間だけが過ぎていく…焦燥感に苦しむあなたへ。その苦しみは、成長の証です。

「時間だけが過ぎていくのに、私は何もやっていない…」

そんな焦燥感に苛まれ、息苦しさを感じていませんか? 周囲からは「頑張っているよ」と励まされても、まるで他人事のように響かず、「そんなことない、私はダメな人間だ…」と自己否定の渦に飲み込まれてしまう。

もしあなたがこのような状態に共感するなら、それは自己肯定感が低いサインかもしれません。そして、意外と多くの人が、あなたと同じように苦しんでいるのです。

自己肯定感が低い人は、成長できない自分に対して強い焦燥感を抱きがちです。しかし、これは実際に成長していない、あるいは達成感が不足しているという話ではありません。もっと根深い問題、つまり「自分は他人より劣った存在」という絶対的な定義が心の底に出来上がっていることが原因なのです。

まるで呪縛のように、この定義はあなたの思考を支配し、どんなに努力しても、どんなに小さな成功を収めても、それを認めようとせず、常に自分を否定し続けます。

例えば、友人が「君はいつも仕事に真摯に取り組んでいるし、成果も出しているじゃないか」と励ましてくれたとしても、「いや、あれはたまたま上手くいっただけで…もっと効率的にできるはずだし、他の同僚と比べたら全然ダメだ…」と、あらゆる理由を並べ立てて否定してしまう。事実を突きつけられても、「でも…」「だって…」と反論し、頑なに自分のダメさを証明しようとします。

まるで、自分を否定することでしか、自分を守ることができないかのように。

そして、この自己否定のループは、「このままじゃダメだ、早く何かしないと」という焦燥感をさらに強めます。まるでハムスターが回し車で走り続けるように、焦燥感に駆り立てられながらも、どこにも辿り着けない虚しさを感じてしまうのです。

しかし、ここで絶対に忘れて欲しくないことがあります。

あなたは、自分の欠点に悩み、自己批判的になりがちですが、同時にそれを克服しようと努力しているのです。

苦しみ、もがいている時点で、あなたは既に前に進んでいるのです。

焦燥感に苦しむあなたは、現状を変えたい、成長したいと強く願っているはずです。そして、その願いこそが、あなたの成長の原動力となっているのです。

周りの言葉が耳に入らないのは、あなたが真剣に向き合っている証拠。他人の評価ではなく、自分自身と真摯に向き合い、より高みを目指そうとしている証です。

もちろん、自己否定の習慣をすぐに変えることは難しいかもしれません。しかし、まずは「自分は成長したいと願っている」「変わりたいと努力している」という事実を認めてあげましょう。

小さな一歩かもしれませんが、これこそが自己肯定感を育むための第一歩です。

焦燥感に押しつぶされそうになったら、以下のことを思い出してみてください。

  • 完璧である必要はない: 誰もが欠点を持っています。完璧を目指そうとするのではなく、今の自分を認め、少しずつ改善していくことを意識しましょう。
  • 他人と比較しない: 他人と比較しても、良いことはありません。自分自身の成長に目を向け、過去の自分と比べてどれだけ進歩したかを評価しましょう。
  • 小さな成功を喜ぶ: どんなに小さなことでも、達成できたことを素直に喜びましょう。小さな成功体験を積み重ねることで、自信へと繋がっていきます。
  • 休息も大切: 常に走り続けるのではなく、時には立ち止まり、休息することも大切です。心身が疲れている時は、自分を労わり、ゆっくりと休む時間を作りましょう。

焦燥感は、あなたが成長しようとするエネルギーの裏返しです。そのエネルギーを否定するのではなく、受け入れ、活かす方法を見つけていきましょう。

そして、どうか忘れないでください。

あなたは、既に前に進んでいるのです。

この苦しみも、いつか必ず、あなたの成長の糧となる日が来るはずです。自分を信じ、一歩ずつ、前に進んでいきましょう。

ABOUT ME
ヒロユキ
【生きづらい毎日が少しづつ楽になる情報発信をしています】看護師18年目|2歳と4歳の育児中|HSS型HSP|自分に自信がもてない繊細な人に寄り添いたい|活動理念は「信頼できる相談相手」です。 https://lit.link/hiroyukiHSP