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飽き性で完璧主義?HSS型HSPの「極端な思考」を味方につけよう!

はじめに

あなたは、周りから「器用」「多才」「行動力がある」と褒められる一方で、自分自身では「中途半端」「飽き性」「優柔不断」と感じていることはありませんか?もしかしたら、あなたは「HSS型HSP」と呼ばれる、繊細さと大胆さを併せ持つ個性的なタイプかもしれません。

HSS型HSPは、高い感受性と社交性を持ちながらも、同時に強い行動力と多様な興味関心を持ち合わせています。しかし、その一方で、**「向上心が青天井で自分を認めない」「少しうまくいくとお調子に乗る」「どんなに辛くても諦めないのに飽きたらすぐに投げ出す」「やりたいことがコロコロ変わる」「積み上げたものをあっさり捨ててしまう」**といった特徴も持ち合わせています。

まるで、**「永遠のスキル習得中毒」**のように、常に新しいことに挑戦し、学び続け、そして飽きたらまた次の目標へと移っていく。そんなHSS型HSPのあなたは、一体どうすれば自分自身を理解し、より自分らしく生きることができるのでしょうか?

この記事では、HSS型HSPの特徴を理解し、その「極端な思考」を「味方」に変えるための具体的な方法をご紹介します。

HSS型HSPの特徴:繊細で大胆、相反する性質の共存

HSS型HSPは、高い感受性を持つHSP(Highly Sensitive Person)の特性に加え、HSS(High Sensation Seeking)の特性も併せ持ちます。

HSPの特性

  • 繊細で感受性が高い:周りの環境や人の感情に敏感に反応する。
  • 深く考える傾向がある:物事を深く考え、色々な角度から分析する。
  • 共感力が高い:相手の気持ちに寄り添い、共感しやすい。
  • 刺激に敏感:騒音や光、匂いなど、周りの刺激に敏感に反応する。
  • 精神的な疲れを感じやすい:刺激が多い環境に長時間いると疲れてしまう。

HSSの特性

  • 新しい経験を求める:常に刺激を求め、新しいことに挑戦したい気持ちがある。
  • 行動力が高い:思ったことをすぐに実行に移せる。
  • 社交性が高い:人と接するのが好きで、色々な人と交流したい。
  • 多様な興味関心を持つ:様々なことに興味を持ち、幅広い知識や経験を積みたい。
  • 飽きっぽい:一つのことに集中し続けるのが苦手で、すぐに飽きてしまう。

一見相反するこれらの特性が、HSS型HSPの複雑な内面を作り出しています。

HSS型HSPの「極端な思考」と「行動パターン」

HSS型HSPは、上記の特徴から、以下の様な「極端な思考」と「行動パターン」を示すことがあります。

「極端な思考」

  • 完璧主義:常に高い目標を掲げ、完璧を目指してしまう。
  • 自己否定:どんなに努力しても、自分自身に満足できず、常に足りない部分ばかりが目につく。
  • 過剰な自己評価:少しうまくいくと調子に乗ってしまい、自信過剰になる。
  • 不安感:周りの評価や状況に左右されやすく、常に不安を感じている。
  • 罪悪感:休むことや楽しむことに罪悪感を感じ、自分を責めてしまう。

「行動パターン」

  • スキル習得中毒:常に新しいことを学び、スキルアップを目指したい気持ちがある。
  • 飽きっぽさ:一つのことを長く続けるのが苦手で、すぐに飽きてしまう。
  • 多趣味:様々なことに興味を持ち、色々な趣味に挑戦する。
  • 衝動買い:欲しいと思ったらすぐに買ってしまい、後から後悔する。
  • 計画性不足:計画的に物事を進めるのが苦手で、思いつきで行動してしまう。

これらの「極端な思考」と「行動パターン」は、HSS型HSPにとって大きなストレスとなり、自分自身を苦しめる原因にもなりえます。

HSS型HSPの「極端な思考」を味方につけよう!

HSS型HSPは、その「極端な思考」ゆえに、自分自身を理解し、うまく付き合っていくのが難しいと感じているかもしれません。しかし、これらの特性を「個性」として受け止め、うまく活用することで、より自分らしく、そして充実した人生を送ることが可能になります。

「極端な思考」を「味方」に変えるための具体的な方法

  1. 自分の「強み」と「弱点」を受け入れる
    • 完璧主義や自己否定は、高い目標達成能力の裏返しでもあります。
    • 飽きっぽさは、新しいことに挑戦する意欲の表れでもあります。
    • 自分の個性を受け入れ、長所と短所を理解することで、より客観的に自分自身を見ることができます。
  2. 「完璧主義」から「良いとこ取り」へ
    • 完璧を目指さず、自分が「良い」と思えるところまでを目標に設定しましょう。
    • 達成できた部分に焦点を当て、小さな成功を積み重ねることで、自信とモチベーションを維持できます。
  3. 「飽きっぽさ」を「多様性」に変える
    • 興味のあることを色々な角度から探求し、新しい発見を楽しむようにしましょう。
    • 複数の趣味や活動を取り入れ、飽きないで続けられる方法を見つけてください。
  4. 「不安感」を「好奇心」に変える
    • 不安を感じたら、それを「新しい情報や経験を得るチャンス」と捉えましょう。
    • 積極的に行動することで、不安を克服し、成長につなげることができます。
  5. 「罪悪感」を「休息の大切さ」に変える
    • 休むことは、より良いパフォーマンスを発揮するための充電時間です。
    • 自分にご褒美を与え、心身ともにリフレッシュしましょう。

具体的な行動指針:HSS型HSPのための「自分らしい」生き方

HSS型HSPは、繊細さと大胆さのバランスを意識しながら、自分自身を理解し、うまく付き合っていくことが大切です。

「継続力」を上げるための方法

  • 短時間で集中力を発揮する:1つのことを10時間やり続けるよりも、1時間で10個のタスクを終わらせることを意識しましょう。
  • 「成果」よりも「プロセス」を楽しむ:完璧主義から脱却し、過程を楽しむことで、飽きずに続けられます。
  • 「小さな成功体験」を積み重ねる:小さな目標を達成することで、モチベーションを維持できます。

「自分との付き合い方」を見つける

  • 「心の声」に耳を傾ける:自分の内面の声に耳を傾け、本当にやりたいことを探しましょう。
  • 「自分を褒める」ことを習慣にする:自分自身を認め、褒めることで、自己肯定感を高めましょう。
  • 「休息」を積極的に取る:休むことは決して無駄ではありません。心身ともにリフレッシュすることで、より良いパフォーマンスを発揮できます。

「周りとのかかわり方」を見直す

  • 自分のペースで生きる:周りの人に合わせようとせず、自分のペースで生きましょう。
  • 自分の考えを伝える:自分の意見を率直に伝え、周りの人に理解してもらうように努めましょう。
  • 「違い」を楽しむ:個性を受け止め、互いに尊重し合う関係を築きましょう。

まとめ:HSS型HSPは「個性」を武器に、世界を創造する

HSS型HSPは、繊細で大胆、そして「極端な思考」を持つ個性的なタイプです。これらの特性を理解し、うまく付き合っていくことで、自分自身の可能性を最大限に引き出し、より自分らしく、そして充実した人生を送ることが可能になります。

「完璧主義」や「飽きっぽさ」といった「弱点」と捉えられがちな特徴も、実は「高い目標達成能力」や「多様な興味関心」といった「強み」の裏返しであることを理解し、これらの特性を「個性」として受け入れることが大切です。

HSS型HSPは、常に新しいことに挑戦し、学び続け、そして世界を創造していく力を持っています。自分自身の「極端な思考」を「味方」に変え、自分らしく、そして自由に生きていきましょう!

ABOUT ME
ヒロユキ
【生きづらい毎日が少しづつ楽になる情報発信をしています】看護師18年目|2歳と4歳の育児中|HSS型HSP|自分に自信がもてない繊細な人に寄り添いたい|活動理念は「信頼できる相談相手」です。 https://lit.link/hiroyukiHSP