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HSP

【HSP体験談】「繊細すぎて疲れる…」は才能のサイン!看護師が伝える生きづらさを強みに変える5つのヒント

「相手の反応を気にしすぎて、気疲れしてしまう」
「相手が何気なくいった一言がグサッときて、スルーできない」

もしあなたがこのように感じているなら、それは「繊細さ」という素晴らしい才能のサインかもしれません。

私は長年、HSP気質からくる「傷つきやすさ」や「人一倍の疲れやすさ」に悩み、自分を責めてばかりいました。しかし、看護師として20年間、日々さまざまな人と向き合う中で、大きな気づきがありました。

「この繊細さは、もしかしたら私だけの宝物なのかもしれない」と。

この記事では、繊細さに悩んでいた私が「HSPの強み」と出会い、看護の現場や日常でどう活かしてきたか、体験談を通して“あなたの繊細さが宝物になるヒント”をお伝えします。

HSPの繊細さがもたらす、人生の豊かさ

HSPとは、生まれつき非常に感受性が強く、敏感な気質を持った人のことです。病気ではなく、あくまで特性の一つです。HSPの方には、以下のような特徴が見られることがあります。

  • 深く処理する:ひとつの出来事を色々な角度から深く考える力があります。
  • 過剰に刺激を受けやすい:音や光、人の感情など、些細な刺激に反応しやすい。
  • 感情の反応が強い・共感力が高い:人の気持ちに寄り添い、深く共感するのが得意。
  • 些細な刺激を察知する:雰囲気や空気の変化も敏感にキャッチできます。

これらの特徴は、日常生活で「疲れやすい」「生きづらい」と感じる原因になることもあります。しかし、見方を変えれば、これらは人生を豊かにする素晴らしい「才能」でもあるのです。

看護の現場で輝いた!HSPだからこその「5つの強み」と実体験

1. 鋭い「気づく力」で本質を見抜く

HSPは、些細な変化に気づきやすいという特徴があります。看護の現場では、この「気づく力」が患者さんの状態を正確に把握し、早期対応に繋がることが多々あります。

体験談:ある女子高生が、部活で2時間走った後に突然倒れ、意識不明で救急搬送されてきました。状況から誰もが熱中症を疑っていました。しかし、検査をしても脱水の所見はなく、バイタルサインも安定しているのに、意識はJCS300(刺激しても覚醒しないレベル)のまま。1時間経っても改善が見られません。「やはり何かおかしい…この意識レベルの低さは尋常じゃない」。この小さな違和感から、私は熱中症以外の可能性を探り、結果として初発の「てんかん発作」だったことを見抜くことができました。最初の思い込みに流されず、細部にまで目を向けられたのは、HSPならではの洞察力だったと感じています。

ヒロユキ

皆さんも、職場や家庭で“なんとなく違和感”を覚えて気を付けていたら、大きなトラブルを防げた…なんて経験ありませんか?

2. 深い「共感力」で心に寄り添うケア

人の気持ちや場の空気を敏感に読み取る力も、HSPの大きな特徴です。言葉にできない不安や痛みを抱える患者さんにとって、この共感力は大きな安心感に繋がります。

体験談:患者さんは、自分の病状や辛さを医師や看護師にうまく伝えられないことがよくあります。特にご高齢の方ならなおさらです。私は、患者さんが何を求めているのか、何に苦しんでいるのかを、言葉だけでなく表情や雰囲気から感じ取ることがよくあります。「患者さんの苦しみの本当の原因はどこにあるのだろう?」と心に寄り添い、必要なケアを考え、いい看護が提供できたとき、やりがいを感じます。

3. 強い「責任感」と「丁寧さ」で信頼を築く

HSPは、何事も丁寧かつ慎重に進める傾向があり、それが「行動が遅い」と見られることもあります。しかし、これは仕事の質を高め、周囲からの信頼を得る上で非常に重要な要素です。

体験談:私は禁煙外来を担当しており、外部の企業から禁煙セミナーの講師を依頼されることがあります。その際、プレゼンテーション資料はパワーポイントで作成するのですが、HSP気質の私は、つい細部までこだわり、納得がいくまで作り込んでしまいます。パワーポイントって、凝りだしたらキリがないですよね?(笑) 時間はかかってしまいますが、その分、情報が整理され、伝えたいことが明確になった資料は、参加者の方々からも好評でした。「また来年もぜひヒロユキさんにお願いします」という言葉をいただいた時は、本当に嬉しかったです。この経験は、HSPの丁寧かつ慎重に進める傾向が、信頼関係を築く力になることを教えてくれました。

4. 豊かな「感受性」:日常の小さな幸せを見つけ、分かち合う力

HSPは、ささいなことで深く感動したり、時には傷ついたりもしやすいです。この豊かな感受性は、日常の小さな出来事にも心を動かされ、日々の生活に彩りを与えてくれます。

体験談:私が住む富山県では、毎年4月になると色とりどりのチューリップが咲き誇ります。その可愛らしい姿を見るだけで、心がふっと和みます。子供たちの無邪気な笑顔、美しい立山、心に響く音楽。そんな日常の小さな瞬間に深く感動できるのは、HSPだからこその特権かもしれません。

5. 人の「長所」を見つけ、輝かせる力

HSPは、人の良いところを見つけるのが得意だと言われます。相手の個性や才能に気づき、それを伝えることで、相手の自信やモチベーションを高めることができます。

体験談:看護の現場でも、同僚や後輩のちょっとした頑張りや成長に気づいたときは、「〇〇さんのこういうところが素晴らしいね」「さっきの対応、すごく良かったよ」と具体的に伝えるようにしています。すると、それがスタッフ全体の雰囲気も良くしていくのを感じます。誰かの可能性を信じ、それを引き出すお手伝いができることは、私にとって好きなことの1つです。

【まとめ】繊細さは、欠点じゃない。
               あなただけの「宝物」

HSPの繊細さは、時にあなたを疲れさせ、傷つけるかもしれません。しかし、それは同時に、他の人にはない特別な「才能」でもあるのです。

  • 小さな違和感に気づく力は、大きな安心や安全を守る力
  • 他人に深く共感できることで、誰かを救えることもある
  • 真面目さ・責任感は、信頼を生む“あなたの武器”
  • 日常の小さな幸せに気づく力が、人生を豊かにしてくれる
  • 人の長所に気づき、伸ばせることは、最高のギフト

これらの素晴らしい力を、あなたはすでに持っています。

「自分の繊細さは欠点ではなく、誰かの役に立ち、自分自身を幸せにする力なんだ」――。

そう思えたなら、きっと毎日は少しずつ軽やかになり、あなたらしい輝きを放ち始めるはずです。この記事が、あなたがHSPとしての自分を受け入れ、その繊細さを「宝物」として活かしていくための一歩となれば、これほど嬉しいことはありません。

もし、あなたが一人で悩みを抱えているなら、この記事へのコメントや、私のココナラ相談などで、ぜひ気軽に声をかけてくださいね☘️

ABOUT ME
ヒロユキ
【生きづらさで悩むあなたへ】 現役看護師×2児の父/HSS型HSP 「自分に自信がもてない…」そんな繊細さんの“心の居場所”に。 どんな悩みも、安心してご相談ください。 活動理念=信頼できる相談相手 🌱まとめページ→ https://lit.link/hiroyukiHSP